CTの装置を利用すれば,簡単に断層像が得られ,3D画像化も容易ですが,CT装置は高価であり,どこの医療機関や研究機関にもあるという装置ではありません。本研究では,通常のレントゲン画像から断層像を再構成し,その断層像から3D画像を構築することにより,安価なシステムで3D可視化を実現する手法を開発することを目的としています。
レントゲン画像の濃淡は,エックス線の吸収量を表していると考えられるので,その濃淡プロファイルをCT断層像再構成における投影データと考えます。対象の周囲からレントゲン画像を撮影することにより,画像再構成に必要な投影データを得ます。例えば,デジタル化したレントゲン画像の高さが400である場合,400枚の断層像が再構成できることとなり,これを用いて3D画像を構築します。
各断層像の再構成には,FBP(Filtered Back-Projection)法,およびFDR(Fourier Domain Reconstruction)法を用い,比較しました。
今回の結果については,元のレントゲン画像を提供して頂いた帯広畜産大の佐藤先生に見ていただいたところ,非常に感激されて,臨床診断上,非常に有用,という御返事を頂きました。また,学会発表においても,簡単な装置での3D画像構築,ということで高い評価を頂いております。
(以上、濱本先生談)
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東海大学工学部通信工学科 濱本和彦
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